CADカスタマイズで重要なのは「図面データ」を活用する事です!
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プログラムで取得したデータは「図面」や「図形」に保存! |
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「図面データ」を知る事 |
CADで作図した図面の情報は、「図面データ」としてデータ管理されます。CADカスタマイズでプログラムを開発する場合、プログラムで取得したデータを「図面データ」へ格納することができます。CAD機能の開発では、「機能をどのように開発するか」と合わせて、「データを『図面データ』のどこに保存するか」の設計が重要なポイントになります。まずは、「図面に任意のデータが保存できる」というしくみを「知る」ことが重要です。
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「図形」へのデータ格納(拡張データ) |
「図形」へのデータ格納は、「ブロック」の「属性」と同じようなイメージです。CAD標準機能の仲で、唯一「情報の保存」が機能になっているものが「ブロック」の「属性」です。この場合情報である「属性」の追加はもちろん「ブロック」が対象です。「拡張データ」はブロック以外の「線」や「円」などの「基本図形」毎に用意されたデータ格納領域です。図面上に作図されたすべての図形には、この「拡張データ」領域が用意されています。格納するデータ形式や数などは自由に設計できます。
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カスタマイズ専用データ格納領域@ |
AutoCADやIJCADの「図面データ」はプログラムによるカスタマイズを想定し、「図面データ」内に専用のデータ保存領域を用意しています。
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拡張データ |
図形(オブジェクト)毎に独自のデータを保存できます。 |
ディクショナリ |
「図面」に独自のデータを格納できます。格納の構成も自由に設定できます。 |
拡張ディクショナリ |
図形(オブジェクト)毎に独自のデータを「オブジェクト」として保存できます。 |
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プログラムによる機能開発ではこのデータ格納領域を最適に利用する設計が重要となります。 |
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図面へのデータ格納(ディクショナリ) |
「拡張データ」や「拡張レコード」は何等かの図形(オブジェクト)に対して、情報を付加する領域です。データの格納対象が不要な場面でのデータ保存は、「図面」にデータを格納する「ディクショナリ」を利用します。カスタマイズ機能の環境設定の値や、アプリケーションの設定状況の内容など、システムや機能全体に関わるデータは「図面」の「ディクショナリ」にデータを格納します。
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カスタマイズ専用データ格納領域A |
プログラムによるカスタマイズを想定した「図面データ」内の専用のデータ保存領域(「拡張データ」「ディクショナリ」「拡張レコード」)へ格納したデータは、図面保存の際、図面ファイル(.DWG)へ自動的に(CADの標準機能で)保存されます。もちろん、次回この図面を開いた際に、カスタマイズ専用のデータ保存領域のデータも「図面データ」として復元され(読み込まれ)ます。
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プログラム+図面データ設計=カスタマイズ |
CADカスタマイズでは、プログラムの技術だけではなく「図面データ」に関する技術や知識も必要です。図面にカスタマイズ用のデータが格納済みでることが前提となれば、機能やシステムの設計方針もこのデータを利用する方針となります。カスタマイズする機能に必要な情報が図形自身に格納されていることは、設計を簡易化し効率の良いシステムを開発できます。
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